Zippo基礎講座・【か行】
カナダZippo
1949年から2002年までの間、オンタリオのジッポー・カナダで製造され、通常のZIPPOとは異なる「NIAGARA FALLS, ONTARIO」のボトム刻印を持つZippoの通称。
カム
キャップ(蓋の部分)を支持している部品。板バネ状のカム・スプリングと一体になり、インサイドケースにリベットで組み付けされている。ライター開閉時の‘カキン’という音はカムがキャップの裏側に当たることによって起こる。
逆エッチング
通常の腐食させて凹ませるエッチング加工と異なり、デザインを浮き上がらせて表現する加工法。Reverse Etch(リバース・エッチ)とも言います。
キャンドボトム
ZIPPOライターのボトム部分(底部)には、外縁に対して中が窪んだ (上げ底のようになっている)キャンドボトム(Canned Bottom)と、底が平らなフラットボトム(Flat Bottom)の2種類あります。一般的に採用されているのはキャンドボトム。フラットボトムは2次加工を前提とした、日本市場向け。
クラックル加工
第2次大戦中、材料難から苦肉の策として生まれたのが、ブラッククラックル(ひび割れ)塗装です。メッキ仕上げが出来ない為、スチール製のライターに特殊ペイントを塗り、それを焼き、ひび割れたような仕上がりにしたことでこう呼ばれます。現在流通しているのはそのレプリカです。
グレゴリー・ブース(Gregory W. Booth )
ZIPPO社4代目社長。2001年からZIPPO社の指揮を執る。ガスライターのBLUシリーズを手がけるなど、世界的な嫌煙の流れの中で攻めの経営を続けている。
ケース
ZIPPOライターのガワの部分。中にインサイドケースを入れることによってZIPPOが機能する。材質は真ちゅう、銀、銅、チタンなどのバリエーションがある。ボトムケースとリッド(キャップ)がヒンジによって繋がれている。また、表面には様々なメッキや装飾が施され、無数に種類が存在することがZIPPOの魅力のひとつになっている。
ケース(Case)社
アメリカの名門ナイフメーカー。1889年創業。数十年の実用にも耐えうる頑丈さで数々の名品を世に送り出した。世界中にコレクターを持つ。1993年にZIPPO社の傘下に入った。
合成イソパラフィン系 炭化水素
2007年よりZippoに用いられる純正オイルがナフサから合成イソパラフィン系 炭化水素に変更になる。従来のナフサに比べ刺激、臭気が少なく、揮発性が高い。
刻印の逆さ打ち
すべてのZIPPOに刻印される底面の刻印。通常ヒンジを向かって左側にした面(表面)が天になるように刻印されるが、逆さまに打たれているZIPPOがかなりの割合で存在する。これらは不良品のようにも思えるが、機能的な面で全く支障が無いため、ZIPPO社では不良品として扱われない。メイドインUSAならではのおおらかさを物語っている。